tete-a-tete

夕凪ショウの同人活動の他、行った場所や観た映画などの記録です。

ことば

ミクさんと拾い読み

「じぶん・この不思議な存在/鷲田清一」を拾い読みしたのでメモ。◆存在の世話◆建築家 伊東豊雄氏の「サランラップシティ」:スーパーの食品を初め、何もかも透明な皮膜に包まれた都市 印刷物、液晶画面、ショーウィンドウ、透明ラップの作用で、汚いもの、気…

音とイメージ-2

怪獣の名はなぜガギグゲゴなのか/黒川伊保子 を読みました。◆母音と人称について アイウエオの印象 「あ」は明るく自然な音。誰かを見つけたときに「あ」と声が出る。存在を認める音、認識の始点。大和ことばでは意識の向う対象物を「あ」と呼んだ。ex)あれ/…

音とイメージ‐1

怪獣の名はなぜガギグゲゴなのか/黒川伊保子 を読みました。 ほんまかいな、と思うところはなくはないのですが、面白かったです。◆私は普段ボカロ曲ばかり聴いているのですが、その多くが初音ミクという同じ音源を用いているので、お気に入りの曲を探す時に…

最近読んだものとかー

◆book「これはペンです」円城塔 表紙をめくる。表題の書かれたページを繰り、そして、書き出しの二文から目を奪われる。個性的な叔父と、その姪が手紙をやり取りするところは「ソフィーの世界」を連想させる。夢の階層の話は「インセプション」を思い出した…

レトリック感覚―4.読み終えました

残っていた3章を消化しました。 ■誇張法 ・現実と釣り合わない表現。わざわざばれるようにつくうそ。 ○言葉の意味は膨張・収縮するが、その大きさが表現したいものに適さない場合は、比喩を使う。 ・事実や自然は表現以前の存在であり、それを言葉で秩序だ…

レトリック感覚―3.提喩

■提喩 やっと読んだ ・提喩とは、「必要以上に」より広い意味のもの(全体)で狭い意味のもの(部分)を指すこと。 ex)レンズ(<カメラ)がとらえた、青い目(<西洋人)、やがて死すべきもの(>人間) ・全体と部分について 分類法1【換喩】木=枝、葉…

レトリック感覚―2.隠喩と換喩

矛盾や重複があるかもですがメモなので大目にみてください… ■隠喩 ・隠喩はただ似ているものに置き換えているのではない。XをYと言い換えることで、文脈から示されるXとYの二つの意味を表す。完全に置換するのではなく、重ねている。 ・隠喩は直喩より誤…

言葉は歌から生まれた?

「言葉はなぜ生まれたのか」著・岡ノ谷一夫 を読みました。 ヒトのことばの4条件 1.発声学習(初めて聞いた音声を真似して発音)できる 2.音(単語)と意味が対応している 3.文法がある 4.社会関係の中で使い分けられる(敬語や丁寧語など) 1>ヒ…

レトリック感覚―1.画面のしたはナキムシ

■「レトリック感覚」佐藤 信夫 (著)を読んでいます。 最近、ボカロ曲の紹介文を書く機会がありました。1曲につき200文字前後の短い文章でしたが、慣れないせいか案外苦労しました(^^; 出来上がった文章を読んだ方によると「夕凪さんは使う比喩が特徴…