◆book「これはペンです」円城塔
表紙をめくる。表題の書かれたページを繰り、そして、書き出しの二文から目を奪われる。個性的な叔父と、その姪が手紙をやり取りするところは「ソフィーの世界」を連想させる。夢の階層の話は「インセプション」を思い出した。
文字で文章を書くってどういうこと?人間を記号で置換することは可能?なんて、ここしばらく自分の関心のあったことについて、色とりどりの考察がなされていて( ´∀`)ウホッ
どこかにすごく気に入った一文があったのだけど、メモしてなくて文字の流れに見失ってしまった。
円城さんの他の著書も読んでみます。
関係ないけど「〜のあたり」って言い回しが特徴的でした。
◆movie「中国女」
懸命に字幕を追うものの内容は難解で、画と色の取りあわせが綺麗だなーとか、女優さんの手の動きのリズムがいいなーとか、そんなとこに意識がいってしまった。モンドリアンのコンポジションみたい。
◆movie「時計じかけのオレンジ」
これは…主人公の真似して片目だけつけまつけたくなる!想像よりずっとクリアな映像だった。リンチ監督の映画も悪夢感満載だったけど、より明快な悪夢。「中国女」を観た後だったからか、ちゃんとストーリーを追えることが快感だった。
◆movie「日の名残り」が観たいけど近くのレンタルショップに置いてなかった(´・ω・`)
◆comic「LO 100号」
せぇたさん、藤崎ひかりさんのが良かった。せぇたさんのは…文学的っていうんだろうか、救われない感じがたまらない。藤崎ひかりさんのは絵柄と内容のギャップが( ・∀・)イイ!! 黒本君さんいなくて残念。
◆game 「漆黒のシャルノス」ライアーソフト
半分ほどプレイしたところ。ゲームパートがどうも苦手なんですが。ロンドンの背景絵と音楽がすごく好み。立ち絵の線画がつけペン風で逆に新鮮。Littlewitchさんの「ロンド・リーフレット」もロンドンが舞台だったけど、こちらは明るくなめらかで豊かな世界観。対してシャルノスはスチームパンク・ホラーADV。でも音楽が…民族調?ラテン?で、乾いた印象はない。その点ではDTBと通じるところがある。
シナリオの文体も厨二の香りがして慣れるまで読みづらいけど、ああこんなんだったなぁと和むー
ライアーソフトさんの、タイトルに色名のつくシリーズの世界観いいなぁ