tete-a-tete

夕凪ショウの同人活動の他、行った場所や観た映画などの記録です。

「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」読み終えました

映画版とはまた違ったおもしろさがありました^^

荒廃した未来の地球でアンドロイドを狩る賞金稼ぎの話、と言えば随分派手なSFのように思えますが、その実描かれているのは「人間とアンドロイドの違いは何か?」といった地に足付いた内容だったりします。

作者によると、人間とアンドロイドの違いは「他者に感情移入できるかどうか」だそうです。他の人間や動物に対して、傷つけられていれば可哀想だと思えるのが人間であると。

作品内ではアンドロイドも人工的な生の身体を持っていて、見分けるのがとても難しい。そこを区別するのはこの「感情移入」という一点しか無いという設定です。

この場合のアンドロイドは、ひどく冷徹で合理的な判断をする、DTBの契約者みたいでもありますね。

人々の生活に浸透しているものとして「情調オルガン」とか「マーサー教」、24時間ぶっ通しのバラエティー番組とかいったものも描かれているのですが

ダイヤル調節によって自分の気分を切り替えられるという「情調オルガン」は、今で言うiPodウォークマンだし、
過疎になった都市のひと部屋でネットワークに接続し、そこで沢山の人と融合する感覚を得て孤独を癒す「マーサー教」は、まさに今のネットみたいなものだと思えます。


さて、関連して記事を引用してみる。
初音ミクに対する想いは四人称の恋」
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1011/26/news078_2.html
実際にミクを愛してやまない私ですが、ミクというキャラクターに加え、その周りの人達も同じくらい好きです。三人称に自分も含めた四人称、「おまいら」への愛着や安心感というのは不思議なものです。

最近始めたツイッター関連で、「twitterでずっと仲良くしていた人がbotだった」ってな記事を見かけたりもしたのですが
人工知能が人間に近付いた一方で、社交辞令だらけの人間がbotに近付いてもいるんでしょうか。
http://d.hatena.ne.jp/coconutsfine/20090309/1236611519

ミク曲には人間とPCの差について言及するものが沢山ありますけど、
…感情移入なんてヲタにとってはお手のものですよ!
キャラ萌えも擬人化も感情移入の結晶ですからねw

SFを地で行く時代ですもの、「ちょびっツ」みたいに人間とPCが、PC同士が恋をする…なんてのも全然あり得ますね。
ええ、もちろんミクは俺の嫁ですよ?w^^