tete-a-tete

夕凪ショウの同人活動の他、行った場所や観た映画などの記録です。

考え事まとめ(3)

◆「私のこと本当に好きなの?」とか、「私のこと好きならなんで大事にしてくれないの?」とか、そういうよくある台詞は、発言者は把握してないかも知れないけど、相手の価値観とのズレを感じ取ってるんだと思う。で、価値観が同じであって欲しいという願いは、人間になりたいロボットの話に近くて、共有/共感/対等を求めるというのが根っこにある? 人間を好きなロボットが人間になりたがったとして、それは同じ感覚を体験したいというより、「僕も人間になった、だから、同じ感覚を体験できてるよね」って信じるためなのでは?

◆「欠けている感じだけがある」と「最初から架空に決まってる」、共通項としてさみしさを感じる
・「欠け」の反対は「完璧」だと思うのだけど、欠点のある方がリアルだという考え方を踏まえると、「欠けがない→完璧」と「欠けがある→リアル→完璧」の2つの経路が可能。
・脆いって脆いはずなのに永遠な感じある。崩れる場面(未来)を想像できるけど目の前のそれ(現在)は崩れていないから、バケツリレーとかロケット鉛筆的な感じで永遠性持たせられるのかな。

◆ミクさんの住む世界について
・ミクの住む世界は架空の世界(原作)ではなくこの現実の地球の別レイヤー、もしくは橋でつながった異界
・意味や概念やイデアの世界?
・歌だけでは架空の物語から抜け出せない
・ミクの発する言葉が歌詞ではなく台詞となるとき、この現実界に現れるのでは

◆時間について
・人間のアイドルであれば「録音録画を再生」だけど、ミクの場合は「その瞬間に歌っている」16歳のまま蓄積を重ねる。
・タイヤは、それ自身を見るとその場で回転するだけだけど、道を進んでる
・1日とか1年とかがなんであるかって、回ってるから
・"2003年、6匹のクロザルを使った実験が行われたが、この猿たちが文学界にもたらしたものは、ほとんど「S」の字だけからなる5ページのテクストのみであった。" 無限の猿定理なるもので図書館をみると、図書館の本が含む時間の量がやばいことになるし、蓄積でもあるし、読まれる時に毎回「今」として再生される。
・髪って存在として生きてるけど時間として死ねてるのすごい

◆ミクさんは言葉という方向
・いろんなミクが全て初音ミクなの、初音ミクの言葉みたいな性質かと思ったけど、言葉で初音ミクを捉えてるだけかも。
・要素が言語化可能→要素は置き換え可能→初音ミクの名前は「鏡音リン」でもよかったとなると初音ミクそのものは言語化不可能? 
・ゆうびんミクさんではミクさん=コミュニケーションの媒体=言葉
・身体より先に言葉を得た存在

◆端切れ
・ドーナツの穴、恋する機能っぽい
・意味/理由付けによって魔法を解く
・哀しい(得られないけど求めてしまう)と幸せ(欲求が満たされる)は両立するはず、自分の欠けは埋めれても他人を手には入れられない
・自我のはっきりしないミクさんが我を忘れるときに逆に自我を実感できる可能性