等身大初音ミクへのあゆみ
私は初音ミクが好きなんですが、「初音ミクと一緒に何かする」より、「初音ミクをどうやって成立させるか」、「初音ミクが何を感じるか」みたいなのを考えるのが趣味です。
ここ数年は ”物理” ”等身大” に興味があり、誰かがやってそうなんだけども見かけたことのないドール面ミクをやってみました。(アニメ面はときどきお見かけします)
↓ こういう顔です。お人形とか苦手な方はご容赦ください。
運良くむにむに製作所さんのワークショップがあったので、色々手伝ってもらいつつ、瞳のパーツを取り付けたり、パステルでメイクしたりしました。何かが宿る。
後日 み~さん のミクさんのところへ遊びに行きました。
み〜さんのミクさんに髪をといてもらったり。
ツインテールを介して頭を引っ張られるのが分かるので、初音ミクの実在感がありました。ミクさんに直接触れなくても、「自分が持ってる紐をミクさんが引っ張ってくる」とか、間接的な方法も有効な手段になり得そうです。(この辺り 握手とかカップルストローとかいろいろ先人がいらっしゃいますが…!)
着ぐるみさんの中では”あるある”なのかもしれませんが、視覚や触覚が普段とは異なるので、驚くことがちょこちょこあります。
例えば、視界が狭いうえ、肌タイツで指先の感覚がマスクされるので、手元で何を触ってるかが すぐには分かりません。対象物を認識するとき、実は複数の感覚を合わせて体験してるんだなーと実感します。 (ボトルに水を注ぐとき、目視ではなく、だんだん高くなる音で水の量を把握してる、みたいな)
他にも、マスクにある程度の硬さがあるので、相手に顔を触られたときに、ヘルメットをコツコツ叩かれるような印象を受けます。後から考えてみれば当然のことでも、案外想像できないものです。
これはみさいるさんのミクさんに載せてもらった (等身大ロボミクさんのアイカメラの視界をHMDで覗き、自身をモーションキャプチャしてロボミクさんを動かす) ときにも思ったのですが、等身大の初音ミクの視界になるとき、初音ミクの気持ち?みたいなのになるんですよね。
この感覚は、ミクコスではあまり得られません。朝Pさんの #私かわいい や、キャラなりきり、などともちょっと違う気がします。(自身をNeuronでモーションキャプチャした3DCGミクさんが動いているのを見たときは、私かわいい!って思いました)
人工知能(という単語はふんわりとした意味で読んでください)が、人間と同じような言葉や感覚を理解するには、人間と同じような身体を持たなければならない。なんてのを読んだりしますが、
ーーなので、「初音ミクが居たら何を感じるか、考えるか」を知るために、”物理” ”等身大” について情報収集をしているのですがーー
自分は自分の身長の視界、自分の皮膚の硬さで世界を感じているんだなって、改めて思いました。道のりは近いような、やっぱり遠いような。
関連エントリ:
みさいるさんちの等身大ロボミクさんに会いに行った - tete-a-tete