tete-a-tete

夕凪ショウの同人活動の他、行った場所や観た映画などの記録です。

瀬戸芸+

豊島美術館の後に、他の展示も見てきたのでツイートぺたり。

木下晋さんの絵を見てきた。拡大されて凄みがあるのかと思いきや、柔和な印象。鉛筆の黒銀色が、柔らかで馴染みあるから? 大理石の彫刻(ロダンの「眠り」とか)が、内側から通る光や石の油分?の光沢で、肌らしく見えるのを思い出した。鉛筆の芯の油分が、しわのある皮膚のゆるい張りに合ってた。

続いて横尾忠則氏。立派な梁のある趣ある古民家での作品なのだが…庭の岩を真っ赤に塗り、金の灯籠、亀、鶴の像を置く。池の底には原色のモザイクタイルが敷かれ、その上を白や赤の高価そうな鯉が泳ぐ様、「悪趣味」全開でヤバイ。ただ、古民家のあちこちの風景をフレームで切り取るような見せ方で、トリッキーな庭も、額に入れて絵として見ればなんてことないんだな、と思った。絵でなら庭の石がとんでもない赤色でもうわぁ…ってならない。本人の作風に近い、タッチの見える油彩画と同じ印象。

横尾式便所は、壁と天井がゆがみのある鏡張りのトイレ。宇宙空間で用を足すかのようなw しかもどっち向いても暗い背景に輝く自分の姿が見えるという、五感より羞恥心とか、自意識?を刺激されるインスタレーションw

煙突内部では床と天井が鏡張り。壁には滝の写真がタイルのように隙間なく貼り付けられている。小谷元彦氏の作品では映像だったが、どちらも床と天井を鏡張りにして壁には滝だった。
自分の姿が写らなければもっと永遠に煙突が続くように見えるのにな…
足の下に空間があるのは海で泳ぐときみいだ。