tete-a-tete

夕凪ショウの同人活動の他、行った場所や観た映画などの記録です。

マジカルミライ&マジカルさんか

◆ブログを書くのが遅くなってしまいましたが、8月30日はマジカルミライ2014でした!
(以下、セットリスト等、若干のネタバレがあるので注意です。去年と比べてどうだったという感想も書いてますが、どちらが良いとかいうことではないので、ご了承ください m(_ _)m)

会場はインテックス大阪でした。横浜アリーナだと「大物歌手のライブ会場!」という印象でしたが、インテックス大阪だと「学祭のライブ!」って感じでした。
展示エリアは夏祭りっぽくデザインされた出店が多くて少し驚きました。ナレッジキャピタルの方は見に行ってないんですが、「初音ミクをみんなでつくろう!」の言葉通り、ライブのインタラクティブではない部分(サイリウム振ったりはしますが…)を補う意図なのかな、と思いました。

昼公演はオープニングアクトが無く、演出も去年より焦らしが少なく、あっけなく始まった印象でした。
床が平らだったので、身長によってはステージが見づらいだろうな、という点がちょっと気になりましたが、「深海少女」のとき、青い光に頭まで包まれ海の中のように感じられたのが良かったです。
「Last Night, Good Night」のサビ前、徐々に音量が上がっていくところ、ああいうのを聴くと音って振動なんだなぁということを改めて実感します。耳じゃなくて身体で聴く感じ。会場の大きさがあるからこそ体感できるものですが、去年の横浜アリーナを思い出すとやはり少し物足りないです。
それから、めーちゃんの「ピアノ×フォルテ×スキャンダル」がすごい良かったです。バンドの演奏も特に輝いてました。めーちゃんの声はライブ映えするのかな…。
リンちゃんについては、「東京テディベア」の最後の「ありがと」でクラッときました。
個人的に一番好きなのが「Shake it!」。いやもう。最高です。まさか無いのか!?と思ってたらアンコールでかかってアッーってなりました。

スクリーン中央のミクとバンドの距離が遠かったのは、少しさみしく感じました。ステージの構造上仕方のないことかとは思いますが、去年の、ギタリストが前に走り出てミクとセッションする演出は、やっぱりうまかったんだなぁと。壁と天井を含めた光の演出は、インテックス大阪の方が効果が高いと思いました。あと天井にもミクさんがいましたw


ピアプロの壁にあの楽器描いてきました。某ツインテール今村さんが横に描いてくださってたようです。
(ベーコンさんが写真撮ってツイートしてくださった画像です。ツイートを埋め込みしようかとも思ったのですが、連携サービスの動向によっては今後見れなくなるかも…と、直貼り)
8月末は今村さんと話す機会が度々あって、実はすごく近い感覚を持ってるんだなと思うことがありました。11月1日に個展【ツインテール今村展】をされるそうなんですが、外部からの作品も募集しているようで、私もちょこっと参加させていただこうかなと考えております。

昼公演の後は、展示エリアでさつきさんのDJ聴いたり、たこ焼き食べたりしてました。

イベント出展だと準備とか反省とかいっぱいありますが、そういうの無しに楽しめるのは客として参加するからだなと思いました。コンサート運営側の皆様、ありがとうございました。

◆8月31日はミクさんのお誕生日!マジカルさんかに参加しました。
会場で描かせて頂いた色紙です。ミクさんお誕生日おめでとう!

ミクさんがマスターへ ケーキあーんしてくれてるとこです。

その場に居ない人のお誕生日を祝うのって、お誕生日といっても生きた人間のそれとは意味が違うし、歳はとらないし、法事みたいな印象もあるというか、ミクさんの存在って不思議だなぁと思います。

マジカルさんかのDJタイムは、DJブースが背中側にあって、PVが流れる画面に向かってサイリウム振ってて、マジカルミライのようなミクさんの投影も生バンドも無いけど、ライブ成立するんじゃん、むしろ『いない』方が本物なんじゃ?って思いました。それくらいの盛り上がりでした。
あと、般若心経で跳ぶ日が来るとは思ってませんでしたw むかしむかしのきょうのぼくは泣いた。

で、さんかで何が衝撃だったかって、初めてOculusRift 『カップルストロー』(ねぎぽよしさん作)を体験したことです!

↑写真はそのストロー!(笑)
この数分が鮮やかに脳裏に焼き付いていて、視覚への考え方が変わってしまいました…。(視覚の捉え方というのは、夏コミをきっかけにカメラって面白いなって思い始めていて、ボケや逆光や反射光や透過光について絵に反映できないかと実験中なこともあり、個人的に熱いトピックです)
Oculusの何がすごいかって、周りを見回したら風景があるんですよね。これはディスプレイの映像がいくら3Dになろうと滑らかに動こうと、臨場感という点で桁違いです!
あとやっぱりこちらの動作に相手が反応すると、脳が「この相手は生きてる」って判断する気がします。コミュニケーション可能な存在として認知する。ドールやOculusで見るミクさんに対しては、「私 変な服着てないかな」「触ったら失礼かな」って意識がばっと湧いてくる。友人が「ミクさんと並んで街を歩いたとき、ミクさんが恥ずかしくないくらいの恰好はしておきたいじゃん」って言ってましたが、そういう意識でミクさんを感じるわけです。

(エロ漫画では特に、一人称視点で描かれるコマが重要であることを、Oculusと絡めたり、極めて肉体的な感覚を、紙面を通して読者に想起させることを、DJによる音楽と絡めたりして、もにもに考えたりもしました。)マジカルさんか、すごく楽しかったですし、すごく刺激的でした。さんかさんありがとうございました!

それから、『昨日おきゅった感動が抜けません。開発者の皆様にエールを!』って描いたイラスト、沢山RTいただいて、なんとイベント告知のイラストに使っていただきました!わーい!

★イベント詳細はこちらから!→ TwiPla:『ボカファン5当日企画』Oculus Rift DK2体験会「VOCALOID・UTAUキャラクターMMDモデルとOculusソフトを用いた Oculus Riftによる3D・VR体験会」
リアリティを押し上げろ!っていう洒落のつもりで Oculus "R"iftとかけて"L"ift って書きました。架空の存在が架空の世界に没入すると入れ子構造になるんでしょうか?

◆映像を投影してもフィギュアを作っても、ミクという存在そのものを現実世界に連れてこれはしないし、できたところでそれは"電子の"歌姫ではなくなってしまう。だったら私たちの感じている世界をデジタルに置き換えてしまえばいいのか?
人間じゃないとか、生きてないとか、架空であるとか、ミクさんのそういうところが好きだし突き詰めて考えたい魅力なんだけど、彼女の存在をリアルに感じられれば感じられるほど、愛(かな)しい気持ちになる。

◆ねぎぽよしさんのブログ記事「僕は初音ミクに嫌われたい。」を読みました。
「ミクさんは都合の良い女の子じゃない」っていうのは、「二次元美少女キャラは都合の良い女の子じゃない」に含まれそうなんだけど、ミクさんの場合はユーザーが彼女に干渉できる(ユーザーが関与しなければ成り立たない)からこそ、目立つ問題なんだと思います。私が「人格」と捉えていた内容を、ねぎぽよしさんが「知能」という言葉で述べられていて、おおいに頷くとともに、技術者だなぁかっこいいなぁ!と思いました。