tete-a-tete

夕凪ショウの同人活動の他、行った場所や観た映画などの記録です。

映画とか

◆映画「マルメロの陽光」を見ました。退屈で寝るって感想も見かけましたが、そんなことなかったです。画家アントニオ・ロペスが庭のマルメロの樹を描くのですが、そのなかで度々はさまれる家族や画家友達との会話がすごく刺激的で、聞き逃さないように(字幕を見逃さないように)一生懸命になりました。マルメロの葉と実に照らす光の美しさを嬉しそうに語るロペス、画家友達とのお互いのペースを把握したやりとり、映像作品というより小説のようでした。
時給いくらでバイトして…という考え方もありますが、そういった価値観とは違う時間が流れていました。唐突な例えですが…インスタントラーメンを鍋で作るときは、麺を茹でたお湯もスープにするので無駄がないように感じます。一方でパスタを茹でるときには、麺を茹でたお湯は捨ててしまうのでもったいないような気がします。でもパスタを茹でるには鍋にたっぷり水をと、レシピにも書かれていて、絵を描くにはそんな風に時間を使えると幸せだなと思いました。
映画に対して「この人写真使わないわりにかなり作品が映像的なんだよね」「使わないわりにってなんだよ」「映像的ってなんだよ時間性があんのか」って書き込みも見かけました。瞬間の絵もあれば長い時間が確かに見える絵もありますね。今回Bunkamuraであった展覧会に行くことはできませんでしたが、ロペスの絵を見る機会が何年後にでもあれば嬉しいです。中止になったモランディの展覧会は復活しないのかなぁ…

◆映画「うる星やつら 劇場版 -2- ビューティフル・ドリーマー」も観ました。
通して演出がすごくおしゃれで良かったです。
直接的な感想ではないのですが、思ったことを少し…。
楽しい夢の中で過ごさず現実に帰る、ってお話は他にも見たことがありますが、現実に帰ると選択する理由が、『夢の中はひとりだから、思い通りになるのは自分だけの世界でしかない、それはやだ、愛するものと居たいから帰る』等、帰る理由に他者というか愛というか、そういうものが出てくると、そうなのかなぁって完全に共感とはいかないです。
似たようなイメージで言えばタイトル忘れてしまいしたが確か高宮 智さんの「悪魔のくちづけ」のうちの読み切り漫画、望みを叶える魔女が登場するお話。それから「二分間の冒険」の確かなものは自分だとするオチに対して抱いたもやっと感とも近いです。
誰かの死があって、そこから目を背けるために夢や妄想の世界にこもっていたけど、生きることを受け入れて現実に帰る、というパターンだと、より心にぐさりきたと思います。
こちらは銀河鉄道の夜、映画:インセプション、アニメ:アベノ橋☆魔法商店街、 のイメージです。
そもそも夢の中では他人がいないって、他人って存在も自分がそう思ってるだけかもしれないし、個体が融合した状態で夢でも見れば…と、もやもやします。
夢邪気の「ひとつくらいわしの夢があってもええやないか」というセリフは効きました。

◆漫画は、ジョジョ第三部を読み終えて「うそつきパラドクス」を10巻読みました。女の子かわいい。時々変態っぽいのが良いです。ジョジョは夢の回とポーカーの回とポルナレフが良かったな。

マクロス原画展に行きました。お腹から腰、太もものラインが…まだまだ形を捉えきれていないな、頑張らないとって思いました。おそらく配色に関係なく線だけ見たので気付いたのですが、衣装デザインも、マクロスFが好みだった要素の一つでした。

◆積み映画がいくつかあるのですが、今はメトロポリスをちょっとずつ見てます。