tete-a-tete

夕凪ショウの同人活動の他、行った場所や観た映画などの記録です。

2011夏 美術館巡り そのさん

*二日目*
まずは国立西洋美術館へ。『大英博物館 古代ギリシャ展』
ふらっと立ち寄りましたが、非常に良かったです!w
目玉展示の「円盤投げ」ですが、写真で見るよりずっと躍動感がありました。あの立体構造の魅力は写真には収め切れないんですね!大理石独特の光の透過具合で背中は汗ばんでいるように見えます。若くてみずみずしい身体…とかいうと変態紳士みたいですが^^;
あと面白かったものをひとつあげるなら「黒像式マストス(乳房形酒杯)」…えーとつまり、飲み会用のおっぱいカップですね!現代でもドンキとかに売ってそうですねw
スポーツや性交をモチーフにした作品から、古代ギリシャの人々が「人間の身体こそが、美の極致」と考えていたのが良く解ります。
トンガった現代アートに触れていると、ギリシャ彫刻はとっても健康的で見ていて清々しかったですw 俺っていったい何なんだ、とか病んでなくて、人間であることに対しての自信と誇りが溢れていました。
現代美術には、自己表現の衝動を抑え切れれないまま何を表現したいかも分からなくなってしまったような、ぐちゃぐちゃともがく息苦しさがありますが、遥か昔に最高の美しさは完成されていたんじゃないか…?と思いました。

常設展示ですが、相変わらずロダンは大袈裟でロマン的ですねw  それでも素敵だなと思ったのは「永遠の接吻」と「老婆」。「老婆」はロダンの彫刻の中でもかなり好きな方です。



さて東京都現代美術館へ移動してお昼ご飯。

twitter大槍葦人さんがちらっと呟いてらしたので野菜カレー。

企画展示は『名和晃平シンセシス―』、鹿の剥製に大小の透明ビーズを付けた作品が有名ですね。
天井から投影されるドットの映像で、それを受けて自分の影が二方向にそれぞれ異なった色で分かれる作品が面白かったな…。
ネットやデジタルを題材に扱った作品群でしたが、深い感動には一歩足りない印象でした。
例えば綺麗なグラデーションを描くのに、アナログなら技術を必要とする一方CGなら簡単だったり、巨大な像を作るには岩を削らなければならないところを、3Dデータを発泡スチロールにプリントアウトしたり、テクノロジーが作家の手足を拡張した分、それを作るのにかかった手間暇や、何を作るかが重要になってきたりするのかなと思いました。

常設展示は石田尚志の映像作品が特集されていました。
見覚えがあると思ったら高松市美術館の常設展示にもありました、この方の作品。
現代美術の映像作品は汚いと感じるものも少なくないのですが、この方の青色は素敵だと思います。



さて最後に山種美術館に行きました。
美術の教科書で知ってからずっと本物を見たいと思っていた竹内栖鳳の「班猫」を! 見て来ました…!
うん、素晴らしかったです…!! ぽわわ゚・。(´ヮ`*).+゚・。

ってしてたら…
こ の 日 の 晩 に 新 宿 で ミ ク パ の 劇 場 放 映 が あ る と 知 ら な く て 機 会 を 逃 し た 私 !
ああもう悔やんでも悔やみきれない… えぐえぐ(´;д;`)ブワッ