tete-a-tete

夕凪ショウの同人活動の他、行った場所や観た映画などの記録です。

音楽ソフトRAYにVOCALOIDの未来を想う

2011年、とある秋の夜長に、私はtwitterで先輩や友人と思い出話をしていました。
私の母校にはC.P.C.(コンピュータ・プログラミング・クラブ)という部活があって、その部室にはとても古いPCがありました。
PC-9800という、Windows95よりも前のPCです。そのPCには「ハードディスクが壊れた!」というコミックソングのデータが入っており、長年部員に親しまれていました。

またあの曲を聴きたいね、ミクに歌わせてニコニコ動画にうpしたら作者さんが現れたりしないだろうか、なんて話していたところ
その思い出の曲が、なんとネットで見つかったのです。
▼RAY:ハードディスクが壊れた

公開は1994年、動作OSはDOS…だと…?なんだそれは…?
データは見つかったものの、Windows7で再生することができません。このデータはRAYという音楽ソフトで再生されるファイル形式だったようです。
そこでこちらのHPを参考に
▼5分で懐かしいRayが動き始めます
何をしているのかよくわからないながらも材料を揃えて…

できた!

  ♪ Oh ハードディスクが壊れたよ
    100MBは痛すぎる…

レトロなピコピコ音を懐かしむ一時。
しかしこの文章を読みながら、このRayという音楽ソフトは今で言うVOCALOIDに近いものがあるんじゃないかと思い始めました。
▼Rayよ永久に
「Ray」を「VOCALOID」に置き換えて読んでも、胸にちくりとくる文章です。これは…ボカロの未来かもしれないってこと、かな。

20年ほど前に、「パソコン通信」などのネット上の場で、Rayを用いた作品を発表し合っていた文化があった。一時は大きな盛り上がりを見せたが、そこにはメンバー同士のモメ事も沢山あった。そして時代の流れとともに廃れていった。

そういう解釈でいいのでしょうか…。
関係者様に対しては非常に失礼な思い違いをしているかもしれませんが、ニコニコ動画から始まったVOCALOID文化ともかぶって見えます。全く同じとは言えませんが、いつかはボカロもそうなるのかも知れない、と少し切ない気持ちになりました。

さて、先の「ハードディスクが壊れた!」ですが、作者はしめやんさんという方であることが分かりました。
▼掲示板「Rayのことなら」
こちらの掲示板でも言われているように、どうやらしめやんさんは有名ボカロPならぬRayPだったようです。
てっきりC.P.C.の部員が作曲したものだと思っていましたから、なんともびっくりです^^;
おそらく私がニコ動からDLしてきたミク動画を、放課後に部室のPCで聴いていたのと同じことを、当時の部員もしていたのでしょう。
そう思うと20年後には後輩たちが、「.flvってなんだよww開けねーしww」「え、ハジメテノオトってうちの部員が作ったんじゃないの?」ってなことになってるかもしれませんね(・ω・)w

長々と書きつづってしましましたが、「PC-9800」と聞いて一番にこれを思い出した私はやはりボカロ廃だと思うのです!


ろきたにさんが一連の流れをtogetterにまとめて下さっています。よろしければどうぞ。

追記 ▼RayをMIDIに変換するフリーソフト