tete-a-tete

夕凪ショウの同人活動の他、行った場所や観た映画などの記録です。

日記

 バニーガールの衣装を作っている製作会社に行ってきました。

 

 私は ”まだやったことのないことを積極的にやる” を心がけているのですが、そういえば本物のバニースーツを見たりしたことないな…と思いまして。

 その会社はバニースーツの他にメイドカフェの制服等を幅広く製作している老舗ですが、個人のコスプレ衣装製作にも対応して下さるということで、某うさぎのVTuberの衣装(バニースーツの上にワンピースを着ているデザイン)について相談してみることにしました。

 まずはメールで相談、それから実際に都内にある会社を訪れました。最寄駅から住宅街を少し歩くと、3階建てくらいのビルが見えてきました。ラフな感じの男性が休憩から帰ってくるところ(?)で、「ん?お客さん?ああどうぞ」とドアの内側へ。

 部屋の右側には衣装制作の職人さんたちの机が向かい合わせてで8個くらい並んでいて、何名かお仕事中。部屋の左側は、衣装でみっちりのハンガーラックが占拠していて、奥に商談用っぽいデスクがありました。壁際は一面本棚で、大ぶりの茶封筒がこれまたびっしり並んでいます。おそらく型紙でしょうか。

 デスクにつくと担当の方が、「昨日準備のためにVTuberさんのことを少し検索したんですけど…」と、キャラクターの設定画とフィギュアの画像をプリントアウトしたものを持ってきてくださる。「中国製の衣装が市販されているようですが、随分お手頃価格なんですね…」私はその市販の衣装を持参していたので、紙袋から取り出す。「うちの製作の者たち、みんな衣装が大好きなのでこれも見たがると思うんですが、いいですか」「もちろん」

 担当の方が声をかけると、デザイナーさんたちがいそいそとやってきて、意外とちゃちくない、いやでもここは簡略化されてる…やっぱりスカートにワイヤー入ってる…ちゃんとポケット付いてる!と、衣装を広げて大盛り上がり。

 その後、奥の試着室で、会社のレギュラーデザインのバニースーツをいくつか着てみる。これがすごくて、シルエットがめちゃくちゃ綺麗。スーツの内側にボーンが入っていて、胸元も肩ひも無しで安定します。中の人がどうあれ、お着物だったりウェディングドレスだったりをちゃんと着ると見栄えするあの感じ。本物のバニースーツってすごい。これフォーマル衣装じゃん。

 スーツのタイプとサイズを確認したところで、VTuberのデザインに合わせて変更を加えるかどうか協議。キャラデザではバニースーツの胸元に菱型の窓があって、これを再現するために取りうる方法は「バニースーツに窓を開ける」あるいは「肌色の布で部分的に置き換える」。ただしいずれも着用時に体型によって布が伸びてしまい綺麗な菱型にならないかも。それから、バニースーツと市販のワンピースとでは、胸のカップのラインが合わないので、どうくっつけるか…。試着用のバニースーツと市販の衣装を安全ピンで留めたりしながらデザイナーさんとあれこれ相談。技術的に可能なことと、完成形において何を優先したいかのすり合わせ。最終的には、元のスーツが綺麗なので、それを活かす方向で決定。胸のこの形がバニーらしさなんです、コスプレの他にもバニーを着れるようカフスもあった方がいいんじゃないですか、他の方の写真集があって…と、デザイナーさんのバニー愛と誇りが伝わってきてしみじみしました。

 打ち合わせを終え、バニースーツを1着オーダーして、会社を出ました。新たな知見がたくさん得られて非常に良かった…。衣装の完成も楽しみです。